2012.05.14 Monday
捨て子養育院
フィレンツェのサンティッシマ・アンヌンツィアータ広場にある捨て子養育院。その昔、貧困や諸々の理由により育てることができない子供を預かり育てた機関で、ヨーロッパで最古の孤児院と言われています。あまりに捨て子が多かったのを見かねて、アルテのひとつである絹織物組合が創設したものです。 設計はルネッサンスの時代に活躍したブルネッレスキ。アーケードの部分は柱と柱の間隔、奥行き、高さが、いずれも当時のブラッチョと呼ばれるフィレンツェの寸法法で10ブラッチョの立方形キューブの形をしています。このアーケードに見られる漆喰の白とピエトラセレーナの灰色のシンプルなコンビネーションは、この後のルネッサンス様式の建造物の装飾に沢山用いられるようになるのです。 ![]() アーケードのアーチの間には、アンドレア・デッラ・ロッビア作のお包みに巻かれた赤ちゃんの装飾があります。白とブルーの美しい釉薬をかけたテッラコッタ製です。 ![]() アーケードの左端にルオタと呼ばれる回転扉があり、赤ちゃんをルオタに乗せ、くるりと回転させて、人目につかないように子供を修道院の中に託す事ができたと言われています。 捨て子と一緒にメダルを半分に割ったものが託されていることが多く、いつか経済的に子供を迎えに来れる日が来た際に、自分の子供とわかるよう、もう半分を母親が持っていたそうなのです。実際そのメダルを元に迎えにきてくれる母親は少なかったようで、男の子は手に職をつけて工房に弟子入りして行ったり、女の子はそのまま修道院で生涯を終える子が多かったのですが。。 ![]() 捨て子養育院のルオタは1875年まで使われていました。 現在でもこの建物は子供達の為に使われており、幼稚園、小学校、ユニセフのオフィスなどが入っています。 フィレンツェの中心街に実は今でも、この捨て子養育院のルオタのような機能がある所が存在するのです。サンタクローチェ教会近くの小さな路地にあるこの場所。捨て子養育院にもあった、お包みの赤ちゃんのマークがついています。この窓口にそっと赤ちゃんをおいてブザーをならすようになっているのですが、現在は故障中(!)で’’故障中につき使用禁止”と なっておりました。。 ![]() |










































